DAOでの働き方とは?仕事の始め方や従来型組織との違いを解説

By | DAO

DAOの働き方

ブロックチェーンWeb3といった新しい技術や概念が普及するのに伴い、従来の会社とは異なる新しい組織形態として誕生した「DAO分散型自立組織)」。

メンバー全員の立場が平等で、場所や時間を問わずに働けるDAOは、共通の目的を持った人たちが協働する新しいスタイルの組織として注目を集めています。

この記事では「DAOで働くとはどういうことなのか?」や、「DAOで働く方法が知りたい」といった方に向けて、DAOの概要と従来型組織との違い、DAOで働くメリット・デメリット、働き方・手順などについて解説していきます。

初心者が参加しやすい国内DAOについても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

なお、DAOでの働き方を今すぐ知りたい方は、『DAOでの働き方・手順』をお読みください。

DAO(分散型自律組織)とは

DAO(Decentralized Autonomous Organization、分散型自立組織)とは、ブロックチェーン技術を基盤にした新しい組織形態のことです。

従来の組織が中央集権的な管理構造を持つのに対し、DAOは分散型のネットワーク上で運営され、その意思決定プロセスは透明性が高く、民主的な特徴を有しています。また報酬に関しても、DAOでは年齢や経歴ではなく、コミュニティへの貢献度に応じて支払われます。

DAOを図解するイラスト

出典元:Coincheck

特定の社員が継続して業務を担当する従来の組織とは異なり、分散型自立組織ではプロジェクトごとにDAOが立ち上げられ、そのプロジェクトに関心のある人々がコミュニティに参加して業務を遂行します。

効率性、透明性、民主性を兼ね備えているDAOは、従来の組織運営に代わる新たな形態として、特にWeb3ブロックチェーン分野で注目を集めています。

DAO(自律分散型組織)とは?ビジネスモデルやWeb3との関係性についてわかりやすく解説!

DAOで働くとは?従来型組織との5つの違い

DAOで働くということは、分散型自立組織の一員としてプロジェクトに参加し、業務を遂行することで報酬としてトークン(暗号資産)を受け取ることを意味します。

なお、DAOと一般的な企業では職場、採用方法、報酬体系、一緒に働くメンバー、雇用期間などの面で違いがあります。主な違いを以下にまとめてみました。

一般的な企業 DAO
職場 オフィス、店舗、工場など ネットが繋がる場所ならどこでも可能(自宅など)
採用方法 書類選考・面接 スキル、組織への貢献度
報酬 法定通貨(日本円など) トークン(暗号資産)
働くメンバー 部下、同僚、上司 同じプロジェクトに参加するメンバー
雇用期間 定年や契約期間終了まで プロジェクトの終了まで

それぞれの違いについて、さらに詳しく見ていきましょう。

職場

一般的な企業の場合、オフィスや店舗など特定の場所で業務を行います。

一方、DAOはブロックチェーンを活用した分散型ネットワーク上で運営されているので、参加者はインターネットが繋がる場所であれば原則どこでも好きな場所で働くことができます。

採用方法

従来の企業では、履歴書や職務経歴書などの書類選考後、面接を行って採否を決定するのが一般的です。

一方、DAOでは学歴や経歴、年齢や国籍などは問われず、求められているスキルさえあれば誰でも働ける可能性があります。DAOの採用基準として重視されているのは、「コミュニティへの貢献度とスキル」です。やる気と実力さえあれば誰でも受け入れてもらえる懐の深さは、DAOが公平性のある組織形態として評価されている要因です。

ただし、厳密な採用条件はDAOによって異なるため、参加する前に必要なスキルなどの条件を確認しておくことが重要です。

報酬

一般的な企業では、契約によって決められた法定通貨を従業員に毎月支払う報酬体系を採用しているところが大半です。日本法人であれば日本円で支払われます。

一方のDAOでは、報酬はトークン(暗号資産)によって支払われるのが一般的です。なお、報酬となるトークンの代表的なものとしては、ガバナンストークンが挙げられます。

ガバナンストークンとは

ガバナンストークンとは、DAOの参加権や意思決定への投票権となるトークンのことを指します。DAOはそれぞれ独自のガバナンストークンを発行しており、参加者はそれを得ることで意思決定のための投票権を得ることができます。

そして、一般的なDAOではトークンの1単位が投票での1票に相当しており、多くのトークンを保有するほど意見を反映しやすい仕組みになっています。

また、参加者はガバナンストークン自体を売却することでキャピタルゲインを得ることも可能です。DAOが成長するほどトークンの価値も上昇するので、ガバナンストークンは参加者のモチベーションを向上させる役割も持ちます。例えるなら、株式会社の株式やスタートアップ企業のストックオプションと似たものと考えるとわかりやすいでしょう。

一緒に働くメンバー

通常の企業では、上司、同僚、部下といった固定されたメンバーと継続して働くのが一般的です。また経営スタイルに関しては、経営方針などの重要な事柄を企業の上層部が決定し、現場の従業員は上層部からの指示に従って行動する「トップダウン型」がスタンダードです。

一方、分散化された組織であるDAOには、上司や部下といった上下関係が存在しません。また、コミュニティ内の意思決定に関しては、メンバーによる投票で行われます。このような特徴を持つことから、DAOは公平性と透明性のある組織形態と言われています。

雇用期間

通常の企業では、雇用契約に記載された期間まで雇用されるのが一般的です。期間の定めのある有期雇用契約の場合、契約期間の満了にともない契約が解除され、同じ企業では働けなくなります。

一方、DAOではプロジェクトごとに人員の募集が行われ、働く期間はプロジェクトの終了までとなるケースが一般的です。また、複数のプロジェクトに参加できる点や、参加期間を自分で決められる点も特徴的です。

DAOで働くメリット・デメリット

続いて、DAOで働くメリット・デメリットについて解説していきます。

メリット

DAOで働くメリットには、主に以下の5つがあります。

  1. 時間や場所にとらわれずに働ける
  2. 透明性が高く不正が起こりにくい
  3. 上下関係がなくメンバーが平等
  4. グローバルな環境で働ける
  5. 貢献度に応じて報酬が得られる

1.時間や場所にとらわれずに働ける

DAOはブロックチェーンを利用してインターネット上で運営されているので、PCとネットが繋がる環境があれば原則どこにいても仕事をすることができます。通勤時間を削減できる分、仕事や他のことに時間を充てられる点はDAOのメリットと言えるでしょう。

また、一般的な会社のように決められた時間内で働く必要がなく、自分の都合に合わせて働ける点もDAOの魅力です。

2.透明性が高く不正が起こりにくい

DAOでの取引はブロックチェーンによって管理されているので、プロジェクトの進行状況や報酬の支払いなどをすべての参加者が確認することができます。これにより、不正行為や権力の乱用などを防ぐことができます。

また、コミュニティ内の意思決定が参加者による投票で行われる点も、DAOの透明性を高めています。

3.上下関係がなくメンバーが平等

DAOでは従来の会社のように上司や部下といった上下関係がなく、すべてのメンバーが平等に扱われます。共通の目的を持ったメンバーが集まり、組織を共同で管理するのがDAOの特徴です。

指揮系統がないので自主的に仕事を進める必要がありますが、その分自分の裁量で仕事ができ、興味のある分野のスキルアップができる点はDAOのメリットと言えるでしょう。

4.グローバルな環境で働ける

海外のDAOの場合、働いているのは外国人が中心で、コミュニケーションは英語で行われるのが一般的です。そのため、英語が苦手な人にはハードルが高い職場環境と言えるかもしれません。

しかしその一方で、英語が得意でグローバルな環境で働きたいと考えている人にとっては、DAOは日本にいながらグローバルな環境で働ける機会を与えてくれます。

5.貢献度に応じて報酬が得られる

一般的な企業のように、社歴や役職によって報酬額が決まるのではなく、多くのDAOでは成果が評価対象となる実力主義が採用されています。そのため、「純粋に実力だけを評価してほしい」という人にとってDAOは最適な職場と言えるでしょう。

また、報酬として与えられるガバナンストークンは、DAOの規模が大きくなるほど価値が上がります。トークンは暗号資産取引所で売却できるので、価値が上がったときに売ればキャピタルゲインを得ることも可能です。

デメリット

一方で、DAOには次のようなデメリットもあります。

  1. 安定した収入を得るのが難しい
  2. 仕事を見つけるのが難しい
  3. 意思決定が遅い
  4. 法整備が整っていない

1.安定した収入を得るのが難しい

DAOは、プロジェクトの進行状況や貢献度、担当しているプロジェクトの数などによって報酬が変動するので、安定した収入を得るのが難しいと言えるでしょう。

また、収入安定性の側面から見ると、報酬がトークン(暗号資産)で支払われる点も懸念事項として挙げることができます。トークンは価値が変動しやすいため、「長期的に価値が安定した資産を保有したい」という人にとっては、報酬がトークンで支払われるのはマイナスポイントです。

2.仕事を見つけるのが難しい

誕生してから日が浅いこともあり、DAO関連の求人数はまだそれほど多くなく、一般的な企業と比べて仕事を見つけるのが難しいというのが実情です。また、DAOによって募集している仕事内容が異なるため、自分の希望と合致する仕事を見つけにくいという問題もあります。

ただし、これらの問題は今後DAOがより世間に認知され、組織の数が増えていくことで解消されることが予想されます。実際に、Web3に特化した求人サイトは増えており、その中でDAOに関連した求人が掲載されるケースも増えてきています。

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3.意思決定が遅い

DAOでは、参加者からの投票で意思決定を行うため、合意形成に時間がかかる場合があります。DAOには参加者の多様な意見をまとめる管理者がいないため、一般的な企業と比べて意見の集約に時間がかかりやすいのです。

投票による意思決定は、組織内の公平性を維持するには有効が手段と言えますが、迅速な対応が求められる状況では機能しにくいという問題があります。

4.法整備が整っていない

DAOはまだ誕生したばかりの組織形態ということもあり、法整備が追いついていないという問題があります。

現行の法律は従来の企業を対象としており、DAOの法的根拠となる法令は今のところ存在しません。そのため、DAOをめぐってトラブルが発生しても、法律に頼ることができず自己責任で処理しなくてはいけない可能性があります。

ただし、こちらの問題もDAOの普及にともない、これから徐々に改善されることが予想されます。実際に、2021年4月にはアメリカのワイオミング州において、DAOを有限責任会社として正式な法人格を認める法案が承認されています。

今後DAOの認知度が高まるにつれて、ワイオミングと同じようにDAOに法人格を与える自治体が世界中で増加していくことが考えられます。

DAOで募集されている主な仕事

DAOで募集されている仕事としては、以下のようなものが挙げられます。

  • エンジニア
  • Webサイト制作
  • 動画編集
  • イラストレーター
  • メタバースクリエイター(アバターや空間のデザインを担当)
  • NFTクリエイター
  • マーケティング
  • Webライター
  • 広報
  • コミュニティ運営

DAOで働くために必要なもの

DAOに参加するには、主に以下の3つが必要となります。

  1. ガバナンストークンまたはNFT
  2. 暗号資産取引所の口座
  3. ブロックチェーンウォレット(MetaMaskなど)

それぞれどのような内容なのか、順番に見ていきましょう。

1.ガバナンストークンまたはNFT

DAOの中には、特定のガバナンストークンやNFTの保有を参加条件としているところがあります。

どのトークンやNFTが求められるかはコミュニティによって異なるため、参加したいDAOのホームページなどで事前に参加条件を確認しておくことが重要です。なお、DAOによっては無料で参加できるところもあります。

2.暗号資産取引所の口座

DAOの参加時に必要となるトークンやNFTは、暗号資産で購入するのが一般的です。そのためDAOに参加するには、あらかじめCoincheckなどの国内の暗号資産取引所で口座開設を済ませておく必要があります。口座開設が済んだら取引所に日本円を入金し、その資金をもとに暗号資産を購入します。

3.ブロックチェーンウォレット(MetaMaskなど)

DAOの参加に求められるガバナンストークンやNFTは、国内の暗号資産取引所やNFTマーケットプレイスでは取り扱っていないケースがよくあります。

そのため、国内の取引所で暗号資産を購入したら、それを海外の取引所やNFTマーケットプレイスで使用するために、外部のウォレットに送金する必要があります。また、実際にDAOで働き始めてから、報酬をトークンで受け取る際にもウォレットは必要となります。

なお、ブロックチェーンウォレットの中でも特におすすめなのが、世界中の多くのプラットフォームで使用可能なMetaMask(メタマスク)です。MetaMaskは、ChromeやFireFoxなどのブラウザ拡張機能、もしくはスマホアプリとして利用することが可能です。

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DAOでの働き方・手順

DAOに参加してから働くまでの手順は、以下の通りです。

  1. 暗号資産取引所で口座開設する
  2. 働きたいDAOを探す
  3. DAOに参加する
  4. DAOの求人に応募する
  5. プロジェクトに参加する

各手順について、順番に解説していきます。

暗号資産取引所で口座開設する

前述したように、DAOに参加するには特定のガバナンストークンやNFTの保有を求められる場合があり、それらは暗号資産で購入するのが一般的です。そのため、DAOに参加するにはまず国内の暗号資産取引所で口座開設をする必要があります。

また、実際にDAOで働いた際に報酬として受け取ったトークンを、現金化するときにも取引所のアカウントを所有している必要があります。

働きたいDAOを探す

次に、参加したいと思うDAOを探します。

ただし、一口にDAOと言っても、DeFi(分散型金融)、NFTアート、エコシステム、地域創生などDAOの中には多様な分野やプロジェクトがあり、それぞれ仕事内容や求められるスキルが異なります。

そのため、まずはどの分野のDAOに興味があるかを決めて、その中から働きたいと思うDAOを探す必要があります。なお、情報収集はSNSや情報サイトなどを利用するのが効率的です。

DAOに参加する

興味のあるDAOが見つかったら、実際にコミュニティに参加してみましょう。

多くのDAOでは、「Discord」や「Telegram」などのチャットツールを利用して、メンバー間のコミュニケーションを行っています。そのため、まずはこれらのアプリをPCやスマートフォンにインストールする必要があります。

DAOのDiscordに参加するには、Discordのアカウントを作成した後に、DAOの公式サイトやSNSで公開されているリンクをクリックするだけです。

なお、前述したように、DAOによっては参加する際にトークンやNFTが必要になる場合があります。また、一部のDAOでは特定のトークンのステーキングを参加条件としているところも存在します。参加条件はコミュニティによって異なるため、事前に公式サイトなどで確認しておきましょう。

そして、条件を満たしDAOへの参加が認められたら、Discordのサーバーに招待され、メンバー限定のクローズドなやり取りに参加することができるようになります。

④DAOの求人に応募する

DAOへの参加が認められたら、議論や企画の提案、組織の方針を決める投票など、コミュニティ内のさまざまな活動に参加できるようになります。また、DAO内で求人募集がされている場合には、それに応募することも可能です。

求人情報については、DAOの公式サイトやSNS、Discordなどに掲載されるのが一般的です。それらで仕事内容や条件などを確認し、魅力的だと感じる内容であれば指定されている方法で応募してみましょう。なお、求人に関して不明な点がある場合には、Discordなどのチャットツールを通じてメンバーに質問することも可能です。

プロジェクトに参加する

求人に応募し採用されたら、実際に仕事が始まります。基本的にDAOでの雇用期間は、担当プロジェクトが終了するまでとなります。

多くのDAOでは、DiscordやTelegramなどのチャットツールを使って、連絡やプロジェクトの進捗報告などを行います。まだ仕事に慣れていないうちは、わからないことがあった際には遠慮せずDiscordなどで他のメンバーに質問するようにしましょう。

また、DAOではコミュニティへの貢献度が主な評価基準となります。積極的に業務をこなし組織に貢献することで、DAO内での存在感を高めることができます。そして、そのようにして信頼度を上げていくことで、次回以降のDAOでの仕事を獲得しやすくなったり、プロダクトマネージャーになったりできるなどの恩恵を受けられる可能性が高まります。

初心者におすすめの国内DAO3選

「DAOに参加したいけど、どれを選んだらいいのかわからない…」という方に向けて、ここでは初心者におすすめの以下の3つの国内DAOをご紹介します。

  • NinjaDAO
  • 國光DAO
  • 和組DAO

NinjaDAO

NinjaDAO

出典元:NinjaDAO

組織名 NinjaDAO
活動内容 「CryptoNinja」の公式コミュニティ
公式HP https://www.ninja-dao.com
コミュニティ Discord
ガバナンストークン CNGT
メンバー数(2024年11月5日時点) 19,896人
参加方法 無料で参加可能

NinjaDAOは、クリエイターのためのキャラクターブランド「CryptoNinja(クリプトニンジャ)」の公式コミュニティです。

国内最大級の規模を誇るNinjaDAOでは、CryptoNinjaのアニメやゲーム、マンガ、音楽などの制作やNFTの販売、メタバースでのイベント企画などを行うプロジェクトを進めています。

NinjaDAOのコミュニティには、公式サイト上にあるDiscordのリンクをクリックし、「招待を受ける」を選択するだけで参加することが可能です。誰でも無料で参加できるので、「DAOがどんなものなのか体験してみたい」という初心者の方におすすめです。

國光DAO

國光DAO

出典元:國光DAO

組織名 國光DAO
活動内容 Web3やメタバース領域における日本発のユニコーン企業の創出
公式HP https://financie.jp/users/kunimitsudao
コミュニティ FiNANCiE
ガバナンストークン 國光DAOトークン
メンバー数(2024年11月5日時点) 10,548人
参加方法 FiNANCiEに登録し、國光DAOトークンを購入する

國光DAOは、ブロックチェーンを活用したクラウドファンディングサービス「FiNANCiE」を手がける國光宏尚氏が設立したDAOです。

トークン販売によって集めた資金を元手に、「Web3、メタバース領域で日本発、世界で活躍するユニコーンを増やす」という目標の実現を目指しています。

國光DAOの運営はFiNANCiE上で行われており、参加希望者はFiNANCiEに登録してから、ガバナンストークンである國光DAOトークンを購入する必要があります。

和組DAO

出典元:和組DAO

組織名 和組DAO(ワグミ・ダオ)
活動内容 Web3の最新情報を共有・議論するコミュニティ
公式HP https://wagumi.xyz/
コミュニティ Discord
ガバナンストークン Wagumi Cats(NFT)
メンバー数(2024年11月5日時点) 7,571人
参加方法 Discordは無料。投票するにはWagumi Catsが必要

和組DAOは、Web3の最新情報を共有・議論するために設立されたコミュニティです。 Web3全般(DeFi DAO、暗号資産、NFT、ブロックチェーン、メタバースなど)のトピックを対象に、初心者から起業家まで幅広い層のメンバーが所属しています。

和組DAODiscordには、公式サイトのリンクから誰でも無料で参加することが可能です。参加者は「Wagumi Cats」と呼ばれる猫のイラストのNFTを入手することで、投票権を得ることができます。なお、Wagumi CatsOpenSeaなどのNFTマーケットプレイスで購入可能です。

その他、DAOのビジネスモデルは下記をご覧ください。

DAOの今後・将来性

DAOは株式会社と比べて参入ハードルが低く、組織運営における効率性や透明性が高いことから、世界中で今後さらに普及していくことが予想されます。

実際に、DAOの一種であるDeFi(分散型金融)の市場規模はこれまで毎年急成長しており、今後もさらなる成長が見込まれています。

市場調査レポート販売などを行っている「株式会社グローバルインフォメーション」が、2024年8月に発表した調査によると、DeFiの2024年の市場規模は466億1,000万米ドルになると予測されています。さらに、2029年には784億7,000万米ドルに達し、予測期間中(2024-2029年)のCAGR(年平均成長率)は10.98%で成長すると予測されています。

DeFiの成長予測図

出典元:株式会社グローバルインフォメーション

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上記はDeFiに関する成長予測ですが、DAOの高い機能性を考えると、将来的にDAOのその他の分野も同様の成長を遂げていくことが予想されます。また、そのようにDAOが普及していくことによって、株式会社ではなくDAOとして設立される組織の数も増加していくことが考えられます。

参考:株式会社グローバルインフォメーション「分散型金融(DeFi):市場シェア分析、業界動向・統計、成長予測(2024年~2029年)」

DeFi(分散型金融)とは何か?暗号資産を活用した新しい金融の仕組みの概要

まとめ

ここまで、DAOと従来型組織との違い、DAOで働くメリット・デメリット、DAOでの働き方や将来性などについて解説してきました。

市場への参入障壁が低く、運営に関して高い効率性と透明性を兼ね備えているDAOは、従来の組織運営に代わる新たな形態として、特にWeb3やブロックチェーン分野を中心に大きな注目を集めています。

現状では「求人の数が少ない」や、「法の整備が追いついていない」などの課題もありますが、将来的にDAOの認知度が上がり組織の数が増えていくのに従い、そのような問題も解消されていくことが予想されます。そして、今後さらに幅広く普及していけば、株式会社に代わる新しい組織形態としてDAOが世間に認められる日もやってくるかもしれません。

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