#84:バイデン大統領をもじったミームコインが大暴騰~大統領選とミームコインの関係性は?

今週もマネックスクリプトバンクから、Web3.0界隈の動きをお伝えします。

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注目トピックス解説

バイデン大統領をもじったミームコインが大暴騰~大統領選とミームコインの関係性は?

コメント:中坪

先日、アメリカのジョー・バイデン大統領の名前をもじった「Jeo Boden(BODEN)」というミームコインが急騰しました。一時はリターンが100倍を超えるなど凄まじい盛り上がりです。バイデンコインBODENの活況を受けて、政治家やその他の著名人をモチーフにしたミームコインが続々と登場しています。共和党の有力候補として名乗りを上げているトランプ前大統領に関連するミームコイン「TREMP」や「DANOLD」もあります。特にTREMPはBODENの登場以前から存在しているミームコインですが、今回のミームコインブームでBODENが一気にその時価総額を上回りました。米ニューヨーク・タイムズが先月下旬に実施した世論調査の結果ではトランプ前大統領の支持率が48%でバイデン大統領の支持率43%を5%上回るという結果でしたが、ミームコインの世界ではバイデン大統領が人気で優っているようです。

このように今年に米国大統領選を控えていることもあってか、それが投機筋のネタとして盛り上がりを見せていますが、どうやらこのミームコイン祭りは米国大統領選の動向と直接的な関係はあまりないようです。ビットコインが3月に入ってから米ドル建てで史上最高値を記録し、それに伴ってアルトコインを含む相場全体が大幅に上昇を続けています。この相場全体の異常な高揚感がミームコインの暴騰の大きな原因となっているようです。実際、6日には共和党の大統領候補としてトランプ前大統領と戦っていたヘイリー元国連大使が撤退を表明しましたが、これを受けてTREMPは一度は上昇するもすぐに元の水準に戻っています。現状、実際の選挙戦との関係性は薄そうです。また、バイデン氏をモチーフにしたミームコインが上がった理由も単にもじった名前のおかしさではないかとされており、完全に投機的・愉快犯的な上昇だと言えます。

しかし、今後大統領選が近づき、どちらの候補が勝つか賭けるような動きが出てきた場合に、これらのミームコインが賭け先と利用される可能性は十分にあります。そのような状況では現実の選挙戦の行方がトークン価格に大きく相関する可能性があり、クリプトユーザーからどちらの候補者が大きな期待を受けているか推し量る材料になりうるでしょう。とはいえ、このような投機的な動きは需給に大きく影響され激しく値動きするため、危険性も大きく孕んでいます。巷では「もしトラ(もしトランプが大統領になったら)」という言葉が流行っていますが、トランプ氏が大統領になった場合以上にミームコイン価格の不確実性は大きいということを肝に銘じておきたいと思います。

ちなみに、日本でも自民党の青年局が自民党の政治家の顔が描かれたNFTを発行しており、現在 OpenSeaにて取引はされていないものの図柄を見ることができます。以前大臣だった、野田聖子氏、牧島かれん氏、小林鷹之氏などがラインナップされています。自民党総裁戦の際にもアメリカのように政治家のミームコインが登場してくると、日本のクリプトユーザーも盛り上がるかもしれません。

ロッテグループとアプトス財団の戦略的パートナーシップによるWeb3革新

コメント:勝山

ロッテグループの子会社で韓国の広告会社であるデホン・コミュニケーションズは、ディエム(旧リブラ)系L1ブロックチェーン「Aptos」との新たな戦略的パートナーシップを通じて、Web3フロンティアの開拓に取り組んでいます。

この提携により、ロッテグループ内にWeb3ハブの設立が進められ、グループ各社に対してNFTを活用したプログラムやエンターテイメントプロジェクトが提案されています。今後は、韓国以外にも目を向け、パートナーシップを活用してWeb3事業のグローバル展開を計画しています。

例えば、デホン・コミュニケーションズが手掛けるNFTプロジェクト「ベリーゴム」と、NFTトレーディングカード「ベクホイレブン」とのコラボレーションは、この野心的な計画の一環です。このプロジェクトでは、「ベリーゴム」のNFTの一部をAptosブロックチェーンへ移行し、それによりユーザーはAptosネットワークを介して様々な報酬を得ることができます。得られた報酬は、Aptosエコシステム内で商品購入などに利用可能です。また、カタールアジアカップ開催中、「ベクホイレブン」の限定カードパックを作成し、公式ロイヤリティプログラムの強化を図りました。

ロッテグループは、日本でも2023年3月にWeb3ロイヤリティプラットフォームを提供する24karat株式会社へ出資するなど、トークンやNFTを活用した新しいロイヤリティマーケティングの活用に関心が高いことがわかります。そのWeb3事業を検討する上で、Web3ハブの役割を担う韓国部門を中心にネットワークの基盤となるAptosやPolygonなどブロックチェーンレイヤーとの提携も進めており、これからどのような具体的なプロジェクトが立ち上がるかに注目したいです。

注目の資金調達(3/4~3/10

※本まとめはGPT3.5によって自動生成されており、その内容の正確性を保証するものではありません。事例の概要を網羅的に把握するのにお役立てください。

MirrorL2

日付: 03月04日
調達額: —
ラウンド: Seed
投資家: UTXO Managementなど
カテゴリー: Infrastructure
プロジェクト概要: ミラーL2は、ビットコインのLayer 2(L2)ネットワークと統合し、イーサリアム仮想マシン(EVM)およびスマートコントラクトと互換性のある分散型ステーク(POS)プロトコルです。この革新的なシステムは、ミラーL2ネットワーク上での取引のGASとしてビットコイン(BTC)の使用を可能にします。このプロジェクトには2つの主要なステップがあります。まず、ミラーチャンネルがBTC資産のステーキングを容易にし、ミラーL2ネットワークにシームレスに転送することで、BTC資産を簡単に移動させることができます。2番目のステップでは、ミラーL2上のBTC資産がさまざまなEVM互換の分散型アプリケーション(DApps)とやり取りし、BTCを取引の燃料として活用します。このアプローチは、BTCの有用性を向上させるだけでなく、ビットコインエコシステム内の分散型ファイナンスDeFi)アプリケーションの可能性を拡大します。

Sahara
日付: 03月05日
調達額: $6.00M
ラウンド: Seed
投資家: –など
カテゴリー: Infrastructure
プロジェクト概要: サハラは革新的なAIネットワークによって人間とAIの協力の風景を変えており、グローバルな知識資本へのアクセスを民主化することを目指しています。信頼性のある、許可なし、プライバシー保護のAI製品を提供することで、知識資本を活用することが可能になります。Polychain Capital、Matrix Partners、Samsung Nextなどの有名な投資家の支援を受けて、サハラは人々が人工知能とやり取りする方法を革新する準備が整っています。
Zama

日付: 03月07日
調達額: $73.00M
ラウンド: Series A
投資家: Multicoin Capitalなど
カテゴリー: Others
プロジェクト概要: Zamaは、ブロックチェーンや人工知能(AI)のアプリケーション向けにカスタマイズされた最先端の完全ホモモーフィック暗号化(FHE)技術を開発することに専念している先駆的なオープンソースの暗号化企業です。FHEを活用することで、Zamaはこれら急速に進化する分野におけるデータセキュリティとプライバシーを革新しようとしています。彼らの革新的なソリューションは、暗号化されたデータ上で安全な計算を可能にし、ブロックチェーンネットワークやAIシステムに高度な暗号技術をシームレスに統合することができます。Zamaのオープンソース原則へのコミットメントは透明性とアクセシビリティを確保し、協力関係を促進し、安全なデータ処理の進歩を推進します。FHEに焦点を当てることで、Zamaはデータ保護と機密保持における重要な課題に取り組み、より安全でプライバシーを保護するデジタル未来の道を切り開いています。

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担当:松嶋

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