相場展望:2023年最終週、BTCはETFに関し大きな動きがないことがむしろ来年に向けてポジティブか

今週も暗号資産アナリストの松嶋がビットコイン相場の動向を分析します。

  • ビットコインはレジャーのハッキング被害を受けて売りが強まった。しかし、米国でビットコイン現物ETFに関する動きがあり、BTC=615万円(43,000ドル)付近まで急上昇した。レジャーが補償体制を発表したことや米国株の上昇が続いたことでBTC=629万円(44,000ドル)付近まで価格を伸ばした。
  • 来週のビットコインは年末にかけて、ETFに関し大きな動きがないことが、来年の材料をためることに繋がる点でポジティブか。直近上値としてBTC=643万円(45,000ドル)、下値としてBTC=572万円(40,000ドル)を意識する。

今週の相場動向

相場回顧 BTC:ハッキング事件で下落するもETF期待が下支え

ビットコインは、米FOMCがハト派的な内容になり、米国金利が急低下する中で上昇していたが、主要ハードウェアウォレットのレジャーでハッキング被害が起きたことが伝わると再び売りが強まった。しかし、19日にかけてはブラックロックがビットコイン現物ETFの修正案を再度提出したことや、ビットワイズがビットコイン現物ETFのCM動画を公開したことが好感され、BTC=615万円(43,000ドル)付近まで急上昇した。レジャーに対する懸念の他、FRB当局者が市場の利下げ観測をけん制する発言が相次いだことで一時的に下落するタイミングも見られた。しかし、20日にはレジャーが被害者への補償とバグへの対応方針を正式に発表し、安心感からBTC=629万円(44,000ドル)付近まで価格を伸ばした。市場では楽観ムードが継続し、米国金利の低下で米国株の上昇が続いたことも相場を後押しした。

今週のトピックス

金融市場

暗号資産市場

 

来週の相場予想

2023年最終週、BTCはETFに関し大きな動きがないことがむしろ来年に向けてポジティブか

来週はいよいよ2023年最後の週となる。年内のイベントを全て通過し、クリスマス休暇もある中で大きな動きはないだろうが、年末にかけては金融市場全体で一部ポジション調整や税金対策による売りが強まることには注意したい。

またビットコイン現物ETFの判断についてはおそらく来年1月以降に持ち越しとなるため一時的に売りが強まる可能性がある。一方で申請企業とSECとの間では前向きな議論が繰り返されており、審査結果が出るまでは期待継続によって相場は底堅く推移するだろう。年内に承認あるいは拒否となった場合、来年の半減期イベント(4月頃)まで材料難となってしまうため、このまま動きがないことはむしろポジティブに捉えられる。

直近上値として2022年3月高値付近であるBTC=643万円(45,000ドル)、下値として節目であるBTC=572万円(40,000ドル)を意識する。

 

来週のトピックス:暗号資産市場に影響しうる指標をピックアップ

経済イベント・指標

  • 米国、クリスマス休暇(12/25)

 

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