スミッシングとは

スミッシング(Smishing)とは、SMS(ショートメッセージサービス)を利用したフィッシング詐欺の一種です。フィッシングとは、不正な手段で個人情報を盗み出す詐欺のことで、スミッシングはその手法の中で、特に携帯電話の短文メッセージを使って行われるものを指します。

この手の詐欺では、犯罪者が金融機関や有名企業、サービスプロバイダなどを装い、正規のものに見せかけたSMSを送信します。そのメッセージには、セキュリティ警告、プレゼントの当選通知、アカウントの問題など、受信者の注意を引くような内容が含まれており、リンクや電話番号が添えられていることが多いです。

受信者がそのリンクをクリックすると、フィッシングサイトに誘導され、そこでクレジットカード番号やパスワード、個人識別情報などを入力するよう促されます。また、電話番号に連絡すると、個人情報を聞き出すための偽のカスタマーサービスにつながることもあります。これらの情報は、不正な目的で使用されることがほとんどです。

スミッシングの攻撃を防ぐためには、以下の点に注意することが重要です。

  1. 不審なリンクをクリックしない:メッセージに含まれるリンクは、見た目では正規のものと区別がつきにくいです。しかし、リンクをクリックする前に、送信元の正当性を確認することが大切です。
  2. 送信元の電話番号を確認する:知らない番号や見慣れないショートコードからのメッセージは、疑いを持って扱うべきです。また、企業が公式に使用している番号と異なる場合は特に注意が必要です。
  3. 個人情報の提供を避ける:正規の企業や機関は、SMSを通じて個人情報を求めることはほとんどありません。不審なメッセージに個人情報を提供することは避けましょう。
  4. 公式の連絡先を通じて確認する:メッセージの内容に不安がある場合は、その企業や機関の公式ウェブサイトに掲載されている連絡先を通じて、直接問い合わせることが確実です。
  5. セキュリティソフトウェアを利用する:スマートフォンにセキュリティソフトウェアをインストールしておくことで、フィッシングサイトへのアクセスを防ぐことができます。

スミッシングは、受信者の恐怖や好奇心を利用して個人情報を盗み出す詐欺行為です。見知らぬリンクや怪しいメッセージには注意し、疑わしい場合はすぐに正規の連絡先で確認を取ることが大切です。常に警戒心を持ち、個人情報を守るための対策を講じることが、スミッシング詐欺から身を守る最善の方法です。

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