#112:Coinbase Walletが「USDC Rewards」を導入、USDC保有で年利4.7%の報酬付与

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注目トピックス解説

Coinbase Walletが「USDC Rewards」を導入、USDC保有で年利4.7%の報酬付与

コメント:宮本

米大手暗号資産取引所であるCoinbaseは11月20日、自社が提供するウォレット「Coinbase Wallet」にて、USDCを保有することで報酬を得ることができるサービス「USDC Rewards」を導入することを発表しました。
USDCは米Circle社が発行する、米ドルとの価値が1:1で連動するステーブルコインです。価値を担保するために額面と同額の準備金を用意しており、 準備金の構成についてはサイト上にて公開されています。大部分が「Circle Reserve Fund」というMMF(マネー・マーケット・ファンド)で構成されており、 さらにその内訳は米ドル預金や短期米国債などで構成されています。
USDCの準備金から発生する金利収入については、Circleだけでなく、Coinbaseに対しても分配されています。USDCには、当初CircleとCoinbaseが共同で発行を開始したという背景があります。 2023年8月よりUSDCの発行およびガバナンスについてはCircleが単独で行うようになりましたが、同時にCoinbaseがCircleへの出資を行うことも発表されています。CoinbaseへのUSDCの金利収入の分配にはこのような背景があり、現在まで継続する形となっています。
今回Coinbase Walletへの導入が発表された「USDC Rewards」は、USDCを保有することで報酬が付与されるというものです。先述したようにUSDCの準備金から発生する金利収入は一部Coinbaseにも分配されているため、USCD Rewardsでは実質的に金利収入をユーザーに一部還元しているような形となっています。USDC Rewardsについては以前から提供されているサービスですが、これまではサービスの対象となるUSDC残高はCoinbaseの口座内に保有しているものに限定されていました。
今回の発表により、自社が提供するCoinbase Walletに保有しているUSDCも対象になります。報酬については自社チェーン「Base」上のUSDCとして付与されることや、11月20日時点では年利4.7%相当になることが明記されています。また、対象ユーザーについてもほぼすべての地域で利用可能であるとしています。
Coinbase WalletはCoinbaseの口座を開設していないユーザーでも利用可能であるため、USDC Rewardsの対象が大幅に広がったことになります。一方で、米国ユーザーについては報酬を獲得するためにCoinbase口座を連携する必要があるということも明記されており、一部地域では以前と同じくCoinbaseの口座を開設しているユーザーに限定される可能性があります。
今回の発表で注目したい点は、報酬がBase上のUSDCとして付与されるという点です。Base上のUSDCから発生する金利収入についてはCoinbaseに分配されていると考えられるため、Coinbaseとしては報酬として付与したUSDCからさらに金利収入を得ることができます。
ステーブルコインの準備金から発生する金利収入を得ることができ、かつ独自のチェーンやウォレットを展開しているという立場を最大限に活かした、まさにCoinbaseならではのサービスといえそうです。

注目の資金調達(11/25~12/1

※本まとめはGPT3.5によって自動生成されており、その内容の正確性を保証するものではありません。事例の概要を網羅的に把握するのにお役立てください。

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日付: 11月26日
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担当:松嶋

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