#106:分散型予測市場プラットフォーム「Polymarket」、NFT全体を上回る月間取引高を記録

今週もマネックスクリプトバンクから、Web3.0界隈の動きをお伝えします。

ニュースレターを無料購読していただくと、毎週月曜日の17:00に最新のニュースレターをお届けいたします。

法人向けのWeb3サービスをカテゴリー別に検索できる資料請求サイト「MCB Web3カタログ」を公開しました!Web3プロジェクトを検討している法人担当者の方は、誰でも無料で利用できますので、ぜひご活用ください。

注目トピックス解説

分散型予測市場プラットフォーム「Polymarket」、NFT全体を上回る月間取引高を記録

コメント:宮本

分散型予測市場プラットフォームであるPolymarketについて、8月における取引高NFT全体の取引高を上回ったとする報道がありました。

オンチェーン分析サイトCryptoslamによると、 すべてのチェーンにおけるNFT全体の8月取引高は約3億7400万ドルとなっています。一方で、オンチェーン分析サイトDuneによると Polymarketの8月取引高は約4億7200万ドルとなっており、確かにNFT全体の取引高を上回っていることが分かります。

PolymarketはPolygonブロックチェーンを用いた予測市場プラットフォーム(≒ベッティングサイト)です。取り扱われるテーマは主に政治分野のものですが、他にもスポーツや科学などの分野をテーマとしたものも見受けられます。ユーザーは特定のテーマを選択して、予測に紐づいた「Stock」を購入することで収益を得られる可能性があります。

例として、2024年米国大統領選挙に関するテーマを見てみましょう。以下の画像では、9月6日時点においてドナルド・トランプ氏が勝利する確率が53%、カマラ・ハリス氏が勝利する確率が46%であると予測されていることが示されています。

このような状況の場合、ユーザーはトランプ氏の「Yes Stock」を53セントで、ハリス氏の「Yes Stock」を46セントで購入することができます。大統領選挙の結果が確定した後、その結果に合致しているStockは1ドルと引き換えられるようになります。つまり、トランプ氏のYes Stockを1つ購入していて、トランプ氏が勝利した場合には47セントの収益が発生することになります。

一方で、結果に合致しなかったStockについては無価値になります。ハリス氏のYes Stockを1つ購入していて、トランプ氏が勝利した場合には46セントの損失を被ることになります。

Stockについては、大統領選挙の結果が確定する前であっても自由に売買することが可能となっています。ハリス氏のYes Stockを1つ購入していて、1か月後に何らかの要因でハリス氏の勝利確率が60%に上がっている場合(=ハリス氏のYes Stockが60セントに上がっている場合)には、売却することで14セントの収益を得ることができます。

また、Stockは成行注文だけでなく指値注文を行うことも可能であることが 公式ドキュメントにて示されています。

注意しておきたいのは、Polymarketにおける取引は日本国内において違法となる可能性があるという点です。前例や法的見解についてはまだみられないものの、Polymarketにおける取引は 賭博罪の成立要件を満たしていると考えられることから、オンラインカジノと同様に違法であると推測されます。

その一方で、Polymarketなどの分散型予測市場には、あるテーマに対するバイアスの少ない視点を得ることができるという興味深い特徴があります。実際に取引を行わずとも、ソーシャルメディアやニュースサイトではない第三の視点としてこうした分散型予測市場を認識しておくことは重要かもしれません。

「MCB Web3カタログ」でNFT発行・配布関連のサービス一覧を見る

注目の資金調達(9/2~9/8

※本まとめはGPT3.5によって自動生成されており、その内容の正確性を保証するものではありません。事例の概要を網羅的に把握するのにお役立てください。

CryptoHunter World
日付: 09月03日
調達額: $2.80M
ラウンド: Private
投資家: IOST Foundationなど
カテゴリー: Web3
プロジェクト概要: Crypto Hunter Worldは、GPS技術を活用した初のブロックチェーンコレクティブルRPGです。プレイヤーは運動に基づいて報酬を得ることができ、ゲームとフィットネスを融合させています。

ニュースレターを無料購読していただくと、全ての資金調達事例をお読みいただけます。

マネックスクリプトバンクでは法人向けにWeb3支援サービスを提供しています。弊社のWeb3領域の知見・経験を活かし、リサーチ、NFTの企画から発行、コミュニティ構築、運営等、様々なサポートが可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

担当:松嶋

MCB RESEARCHレポート

最新レポート(無料)

Web3とメタバースが実現する未来型キャラクター葬儀事業の可能性

暗号資産インデックスのパフォーマンスを検証―株式以上に投資効率が良い可能性を示す

過去レポート(有料)

販売サイトはこちら

レポート例

  • GameFiとはなにか――DeFiの重要性と課題、CEXの役割
  • VR普及はいつ頃達成されるのか?―現状の問題点と関連技術を探る
  • メタバースのデジタルLANDを開発する方法ーDecentraland開発
  • ブロックチェーンゲームのビジネスモデルと収益推定
  • PAVA指標のレイヤー1トークンへの適用可能性の検討
  • 金融バブルを検知するLPPLSモデルの暗号資産への応用
  • MCBクリプト格付けー30種類の暗号資産を7つの項目別に相対評価
  • オラクルサービスChainlinkを活用したダイナミックNFTの基礎開発ガイド
  • NFTのマクロ分析ー価格の復活が見込まれるコレクションの選定基準を検証

マネックスクリプトバンクではインターン採用を募集中!

Comments are closed.