#104:ビットコインステーキングを可能にする「Babylon」が正式リリース

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注目トピックス解説

ビットコインステーキングを可能にする「Babylon」が正式リリース

コメント:宮本

米国の暗号資産スタートアップであるBabylonは8月22日、ビットコインのステーキングを可能にするプロトコル「Babylon」をローンチしたことを発表しました。

Babylonは 2024年5月に大手暗号資産VCであるParadigmから7,000万ドルを調達するなど、これまでに合計で約1億ドルの資金調達を行っている暗号資産スタートアップです。

ステーキングは、対象の暗号資産を保有した状態でブロックチェーンの検証を行うことで、報酬として暗号資産を得られる仕組みのことを指します。ステーキングの対象となるブロックチェーンは、Proof of Stake(PoS)という検証の仕組みを採用するものに限られており、Ethereumなどが代表的なブロックチェーンとして挙げられます。

ビットコインはProof of Work(PoW)というPoSとは異なる検証の仕組みを採用しているため、これまではステーキングを利用することができませんでした。

では、Babylonはどのようにしてビットコインのステーキングを可能にしているのでしょうか。Babylonは、Cosmos CDKを用いて作成された「Babylon PoS」というブロックチェーンと、「Finality Provider」というBabylon PoSの検証を行うエンティティ、検証先のPoSブロックチェーンなどによって構成されていることが 公式のドキュメントにて示されています。実際にBabylonを用いてビットコインのステーキングを行う場合の流れを見ていきましょう。

まず、ステーキングを行いたいユーザーはビットコイン上で「Staking Transaction」を送信します。Staking Transactionは「Bitcoin Script」というビットコインで用いられている言語で記述されたBabylon独自のトランザクションで、BTCをロックしておくものです。Staking Transactionが送信されると同時に、検証のために必要となる「EOTS」という公開鍵/秘密鍵が生成されます。生成されたEOTSがFinality Providerに委任されることで、検証先のPoSブロックチェーンの検証(≒ステーキング)が開始されます。

検証先のPoSブロックチェーンとのやり取りには、Cosmos IBCというブロックチェーン間通信技術が用いられています。Cosmos IBCを通じて検証先のPoSブロックチェーンからステーキング報酬を受け取り、ユーザーやFinality Providerに分配される仕組みとなっていると推測されます。
Staking TransactionでロックしたBTCについては、一定期間が経過した後にロックが解除されてユーザーのアドレスに戻ります。一定期間が経過する前でも、「Unbonding Transaction」というBabylon独自のトランザクションを送信することでロックを解除することができます。

Finality Providerが悪意のある行為をした場合には、EOTSの秘密鍵が公開される仕組みとなっています。EOTSの秘密鍵はビットコイン上で「Slashing Transaction」を実行することができる機能を持っており、Slashing Transactionが実行されるとロックされているBTCがBurn(焼却)されます。このような仕組みによって、検証先のPoSブロックチェーンでフォーク攻撃などが行われた際のペナルティを設定しています。

Babylonは現在フェーズ1であり、ステーキングプロセスを試すことはできるもののステーキング報酬は獲得できないということが 公式サイトにて示されています。今後、検証先のPoSブロックチェーンを一定程度確保することができたタイミングでフェーズ2に移行し、ステーキング報酬を獲得できるようになるものとみられます。

Babylonはビットコインのステーキングを可能にするという点で興味深いプロジェクトではあるものの、その仕組みにはFinality Providerを信頼しなければならないという欠点もあります。Finality Providerにユーザー自身がなることも可能ですが、この場合はシステムを運用・保守する必要があります。このような懸念点はあるものの、 Babylonのローンチによってビットコインのネットワーク手数料が急騰するなど大きな盛り上がりを見せており、今後の動向にも目が離せません。

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※本まとめはGPT3.5によって自動生成されており、その内容の正確性を保証するものではありません。事例の概要を網羅的に把握するのにお役立てください。

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担当:松嶋

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