今週もマネックスクリプトバンクから、Web3.0界隈の動きをお伝えします。
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注目トピックス解説
OpenAIがGPT-4oを発表:AI系web3プロジェクトへの影響は?
コメント:中坪
そんなChatGPTの進化はクリプトにも大きな影響を及ぼしています。最初にご紹介するのは MyShellです。OpenAIをはじめ、生成AIのモデル開発に取り組む各企業は競争力を維持するために、クローズドソースのモデルを開発しており、開発や運用が中央集権的になっています。また、データプロパイダーやアプリの開発者へのインセンティブがないなど、まさにweb2プラットフォームの弱点が顕在化しはじめています。そこでMyShellはオープンソースのAIモデルを提供したり、プラットフォーム内の開発者にインセンティブを付与することで、toC向けのAIアプリケーション開発をweb3的な特徴を維持したまま促進することを目指しています。具体的なアプリケーションの例としては、公式サイト上ではMyShellを利用して開発されたAIキャラクターとの会話アプリケーションが紹介されています。今後、プラットフォームに音声機能を組み込むことを検討しており、さらにアプリケーションの幅は拡大していきそうです。
この二つに共通するのは Bittensorを利用していることです。Bittensorはマイナーが機械学習モデルのトレーニングに貢献することでトークン報酬を付与するという形で、分散型ネットワーク全体で機械学習が訓練されることを促すエコシステムを提供しています。このBittensorで学習されたモデルのうち、それぞれのアプリが注力したい部分に特化したものを利用することで、サービスの急速な成長を成し遂げているのです。
バイデン大統領、SAB121を廃止する決議への拒否権を発動
コメント:泉
バイデン大統領は、SECによるSAB121を廃止する決議について、拒否権を発動したと5/31に報道されました。
SAB121とは、顧客から暗号資産を預かっている企業に対して、会計上の報告や開示などの要件を定めた法案です。
具体的な実務の変化はというと、①預かり暗号資産の支配権に関わらず保全義務を時価で負債計上し、対応する資産を時価で資産計上するようになること②財務諸表への開示だけでなく、Description of Business等でも暗号資産の保有に関するリスクを開示することが求められるようになることの二点です。
暗号資産関連のプラットフォーマーが増え、その利用者が増えるにつれて、企業が顧客から預かる暗号資産の量も増大しています。暗号資産の保有には固有のリスクがあり、そのリスクも含めて投資家等に情報を提供することでその意思決定を助けることに目的があります。
例えばコインベース については、SECがSAB121を発表した後の2022年6月30日における四半期業績報告書の貸借対照表上では、顧客暗号負債とそれに対応する顧客暗号資産を、それぞれCustomer crypto liabilitiesとCustomer crypto assetsという勘定で、同額の88百万ドルで計上しています。
Bitcoin価格は、4万6千ドル(2021年12月31日時点)から2万ドル(2022年6月30日時点)と半分以下になっています。しかし、Coinbaseの総資産は、SAB121適用前21百万ドル(2021年12月31日時点)であったのが、SAB121適用後は105百万ドル(2022年6月30日時点)に膨れ上がっています。
このように、SAB適用は暗号資産を預かる企業の開示情報に大きな影響を与えることがわかります。
SAB121については米議院内でも賛否両論あります。SAB121は暗号資産に関わるリスクと不確実性を取り除き、業界全体としての透明性を向上するという意見もあれば、民間の金融機関などがどのように暗号資産を保有するかについて過度に政府が規制してしまうことになるのではないかという意見もあります。
民間人が安全にデジタル資産を扱いたいのであれば、銀行等の規制が強い金融機関でデジタル資産の取り扱いを本格化すれば良いのであって、暗号資産のプラットフォーマーについても開示規制を強めてしまえば彼ら特有の強みを消し去ることに繋がりかねません。
そのため、安全な暗号資産利用を維持し、規制からある程度自由な業界を保つためには、利用者のリテラシーを上げていくことしか本質的な解決がないと考えられるのではないでしょうか。
注目の資金調達(5/27~6/2)
※本まとめはGPT3.5によって自動生成されており、その内容の正確性を保証するものではありません。事例の概要を網羅的に把握するのにお役立てください。
NodeOps
調達額: $5.00M
ラウンド: Seed
投資家: L1D(L1 Digital AG)など
カテゴリー: Infrastructure
プロジェクト概要: NodeOpsは、ノードインフラストラクチャ業界で注目される存在であり、多くのブロックチェーンネットワークに対して迅速な展開と強力な支援を提供しています。First Actively Validated Services(AVS)として知られるオンチェーンの許可なしインセンティブシステムの開発の先駆者として、NodeOpsはオペレータ、開発者、プロトコルがエコシステム内で価値を捉える仕組みを確立しています。会社の中心目標は、信頼性と効率性を高め、革新と業界全体での拡大を促進することです。信頼性と効率性を重視することで、NodeOpsはブロックチェーン技術の進化を推進し、業界での進歩と成功の重要な促進者として位置づけています。
GaiaNet
日付: 05月28日
調達額: $10.00M
ラウンド: Seed
投資家: EVM Capitalなど
カテゴリー: Infrastructure
プロジェクト概要: GaiaNetは、安全で検閲に強く、収益化可能なAIエージェントを提供する分散型ネットワークであり、ユーザーの独自の知識とスキルを統合し、プライバシーを保護します。中央集権化されたサーバーを避けることで、GaiaNetは個人や企業によって管理されるエッジコンピューティングノードの分散ネットワークを構築しています。これらのノードは、オペレーターの特定のドメイン専門知識に合わせた専門のAIモデルをホストします。この革新的なアプローチにより、ユーザーは独自の知識を安全かつプライベートな環境で活用し、貢献を収益化することができます。GaiaNetの分散化と個人のコントロールに重点を置くことで、AIエージェントの堅牢で多様なエコシステムが確保され、さまざまなドメインでのイノベーションと協力が促進されます。
Coinflow
日付: 05月28日
調達額: $2.25M
ラウンド: Seed
投資家: CMT Digitalなど
カテゴリー: Web3
プロジェクト概要: Coinflowは、仮想通貨と伝統的な法定通貨の間の取引を効率化しようとするweb3企業向けの汎用支払いソリューションです。従来の支払い方法の受け入れを可能にし、ユーザーの伝統的な銀行口座に直接USDで支払いを行うことで、Coinflowはweb3空間でのビジネスのプロセスを簡素化します。Coinflowは、ゲーム、NFTプロジェクト、ウォレット、その他のweb3製品が、暗号通貨に精通していない顧客を取り込むのを支援することに重点を置いています。Coinflowは、すべての必要なインフラを管理し、スムーズで効率的な支払いフローを確保するために、背後で機密に動作します。Coinflowを使用することで、web3企業はユーザーのアクセス性とエンゲージメントを向上させながら、暗号通貨と伝統的な金融システムのシームレスな統合を維持できます。
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