ファンディングレート(資金調達率)とは?
ファンディングレート(以下、FR)とは、暗号資産の先物取引所におけるロング(買い)とショート(売り)のポジション割合に応じて日次など定期的に発生する手数料率を指します。
FRが正の場合、ポジションがロングに偏っており、ロング保有者からショート保有者に対して手数料が支払われます。逆にFRが負の場合、ポジションがショートに偏っており、ショート保有者からロング保有者へ支払われます。
FRは市場が売り買いのどちらに寄っているかを測る指標として機能します。上のグラフを見ると、FTXショックの影響があった昨年末頃にかけてFRは負の値となっていますが、2023年に入ってからは正の値で推移していることがわかります。また、直近でビットコイン価格が現物ETFへの期待から上昇した時もFRは上昇しており、先物市場でロングポジションの割合が増えていることが確認できます。
さらにFRは異なる取引所間の金利差を利用してアービトラージを行う機会としても注目されています。同じ暗号資産をロングとショートで両建てすることによって価格変動リスクをヘッジしながら、FRの差分を安定的に収益として得ることができます。ただし、実際には急な価格変動に伴うポジション清算などのリスクを十分に考慮して行う必要があります。
※ここで紹介するオンチェーン指標は参考指標にすぎず、資産の売買を推奨するものではありません。投資判断に活用する場合にはご自身の判断でお願いいたします。
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