Forked Protocols(フォーク・プロトコル)とは
指標の説明に入る前に、IT用語としても使われる「フォーク」について説明します。フォークとは、ソフトウェア開発において既存のソフトウェアプロジェクトのコピーをベースにして独自の変更を一部加えたものを指します。要はコピーです。
ブロックチェーン関連のプロジェクトはオープンソースという性質上、一度人気を集めたプロジェクトがフォークされることが多くなっています。
Forked Protocols(以下、FPと略す)とは、そのプロトコルがフォークされた数と定義されます。FPは、他のプロジェクトが取り入れたくなるような優れたプロジェクトほど多くなると考えられます。逆にFPが少ないということは流行っていないプロジェクトと考えることができます。
ただしFPは必ずしも大きいから良いというものではなく、既存のプロトコルからフォークプロトコルへユーザーや流動性が奪われること(ヴァンパイア攻撃)や、その予防として既存プロトコルがコピーライセンスを制限することなどによって大きな影響を受けます。
以下の図は、FPの数が多い順に並べたものです。Uniswap V2のFPが506と圧倒的な数字となっています。これはAMM型の分散型取引所の代表であるUniswapが同様のプロトコルに与えた影響を如実に表しています。しかし、Uniswap V2はSushi Swapなどによるヴァンパイア攻撃が多発したため、続くUniswap V3ではライセンスの制限によってFPが39と小さくなっています。
次にFPが114と2番目に多いのがOlympus DAOです。このプロトコルは、DeFi 2.0と呼ばれる次世代型のプロジェクトとして人気を集めたため、フォークが多くなっていると推測されます。その他にもレンディングやアルゴリズムトークン、永久先物、ステーブルコインなどDeFi分野のプロトコルが上位に入っていることがわかります。
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