暗号資産・クリプト指標:Total Value Staked(TVS)とは

Total Value Staked(TVS)とは

Total Value Staked(TVS)は、現在合計でどの程度の資産がステーキングされているかを見ることができる指標です。

ステーキングとは、一定量以上の資産をブロックチェーン上に預け入れる(コントラクトにロックする)ことで取引検証者としてエコシステムに参加することを指します。参加者は取引検証の報酬として新たに発行されるトークンとブロックに含まれる取引手数料を受け取ることができます。

TVSが大きいほど、ネットワークが堅牢化するため、ブロックチェーン全体のセキュリティが高いということができます。またステーキングの参加者が分散しているほど、単一障害点51%攻撃のリスクが小さいと評価することができます。ステーキングすなわち売り圧力の減少と捉えることもできるため、TVSの大きい暗号資産ほど、価格変動に強いとみなすこともできます。

イーサリアムがステーキングによる取引検証の仕組み(Proof of Staked)を採用する暗号資産としては最も有名です。イーサリアムでは、現在ステーキングしているETHを解除することができませんが、4月13日に実施される「上海(Shapella)」アップデート」によって参加者が資産を引き出せるようになります。イベント通過後にイーサリアムのTVSがどのように変化するのか要注目です。

※ここで紹介するオンチェーン指標は参考指標にすぎず、資産の売買を推奨するものではありません。投資判断に活用する場合にはご自身の判断でお願いいたします。

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