Mempool Median Relative Fee(MMRF)とは
Mempool Median Relative Fee(MMRF)=総取引手数料/トランザクションサイズ(vByte)
Mempool Median Relative Fee(MMRF)は、mempoolで待機しているトランザクションの相対手数料の中央値です。総取引手数料をトランザクションサイズで割って求められます。総取引手数料とはマイナーに支払われる取引手数料の合計額を指し、日次や移動平均で表されます。トランザクションサイズとは期間内の取引データの大きさを指します。
MMRFは、マイナーが収集できる手数料の合計がブロック内の有限スペースによって左右されるため、総取引手数料ではなくサイズあたりの取引手数料を考慮しています。この数値が高いと取引の需要が大きくなっていることを表し、逆に低いと取引の需要が小さくなっていると見ることができます。
これまでのMMRFの推移を見ると、以前は20前後で推移していた指標が、2023年4月末から現在にかけておよそ20倍となる400以上の値を記録しており、一時的に大幅上昇していることが確認できます。これは、「BRC-20」というトークン規格のミームコイン発行によって、ブロックスペースの需要が増加したことが原因になっています。
「Ordinals Protocol」という技術標準の登場によってビットコインのブロックチェーン上にテキストや画像などのデータを埋め込むことが容易になりました。これによりNFTや代替可能なトークンがビットコイン上で数多く発行されています。
取引需要の増加はビットコインの価格上昇が期待できる一方で、急な増加の場合は投機的な売買を含む可能性があります。手数料の高騰についてはネットワークの異常値として捉えることができるため、相場状況と合わせて注視が必要です。
※ここで紹介するオンチェーン指標は参考指標にすぎず、資産の売買を推奨するものではありません。投資判断に活用する場合にはご自身の判断でお願いいたします。
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