暗号資産・クリプト指標:残高ありアドレス数とは

Addresses with Non-Zero Balanceとは

残高ありアドレス数(Addresses with Non-Zero Balance、以下ANBと略す)とは、ゼロでない量のコインを保有する固有のアドレスの数を指します。

ANBと似た指標として単純な「アドレス数」が挙げられますが、こちらの指標だと、アドレス自体はいくらでも発行できてしまうので、数値を過大評価してしまう場合があります。一方でANBは、少量でもコインを保有する必要があるので、市場におけるアドレス数の規模をより適切に測ることができる指標となっています。

ANBは市場への新規参入者が増える時には増加し、逆に市場から撤退する人が増える時には減少すると考えられます。そのため価格と合わせて見ることで市場全体の動きを捉えるのに役立ちます。

上図は、ビットコインの価格とこれまでのANBを対数で示したものです。これを見ると、ビットコインのANBは価格の成長とともに順調に増加しています。特徴的な動きとしては、2018年1月に価格が天井に達したタイミングでANBもピークを迎え、その後、価格の暴落とともにANBも大幅に減少しています。これは、価格の天井付近にかけてビットコインに飛び付いた人たちが価格の下落とともに市場から一斉に退場したことを表していると考えられます。

このようなアドレスデータは、たとえば0.01BTC以上、0.1BTC以上、1BTC以上というように下限ごとに確認することができます。これらは、10,000BTC以上のアドレス数の推移によって大口保有者の動きを探るなど、様々な視点で市場分析に活用することができます。

※ここで紹介するオンチェーン指標は参考指標にすぎず、資産の売買を推奨するものではありません。投資判断に活用する場合にはご自身の判断でお願いいたします。

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