暗号資産・クリプト指標:Network Value to Transaction Ratioとは

Network Value to Transaction Ratioとは

Network Value to Transaction Ratio(以下、NVT Ratio)はあるコインの時価総額をUSDで計測されたオンチェーン取引量で割って計算されます。

NVT Ratioは、ネットワークの規模と取引量を比べることによって、ネットワークの価値が過大評価されているかどうかを測定する指標と考えることができます。

NVT Ratioが高い場合、時価総額が取引量を上回っていることを指し、ネットワークが過大評価されていることを意味します。これは投資家があるコインを魅力的な投資先として評価している時や、バブルの最高値時期に発生する可能性があります。
ただし、ステーブルコインにおけるNVT Ratioの上昇は、投資家による安全資産への逃避が強まっていること意味し、弱気相場であることを示唆していると解釈することができます。

逆にNVT Ratioが低い場合、ネットワークが過少評価されていることを意味し、リスク性の高いコインは相場の底、ステーブルコインは強気相場に一致する可能性があります。

上の図は、30日移動平均のBTC・USDTのNVT RatioとBTC価格をプロットしたものです。これを見ると、2021年後半からBTC価格が暴落していく中でBTCのNVT Ratioが低下している一方、主要ステーブルコインUSDTのNVT Ratioは上昇していることがわかります。
その後、BTC・USDTのNVT RatioはFTXショックを境に、米国規制の影響によるアルトコインからの避難もあり、直近にかけてどちらも上昇しています。

※ここで紹介するオンチェーン指標は参考指標にすぎず、資産の売買を推奨するものではありません。投資判断に活用する場合にはご自身の判断でお願いいたします。

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