暗号資産・クリプト指標:トップ1%アドレスによる保有率とは

トップ1%アドレスによる保有率とは

トップ1%アドレスによる保有率(Percent of Supply Held by Top 1% Addresses)は、そのチェーン上のアドレスを資産が大きい順に並び替えて、その中で上位1%のアドレスが総供給に占める割合と定義されます。

この指標が高くなった場合、そのチェーンの富は一部の人に集中していると判断され、逆に低くなった場合、富が全体に分散していると判断されます。

上の図はイーサリアムの上位1%アドレスが保有する供給量の割合です。これを見ると、この指標は、2015年から2017年にかけて急激に上昇していることが分かります。見方を変えれば、この時期に参入した人によって現在の供給量の大半が保有されていることが推測できます。また直近の2022年11月に大幅に上昇している部分があります。これはFTX事件による大幅な下落に対し大口が買いを入れた可能性を示しています。この指標は2022年の下落相場において上昇傾向にあり、一般投資家が撤退する一方で、大口保有者は底付近で買い集めていたと考えられます。

※ここで紹介するオンチェーン指標は参考指標にすぎず、資産の売買を推奨するものではありません。投資判断に活用する場合にはご自身の判断でお願いいたします。

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