暗号資産・クリプト指標:Livelinessとは

Livelinessとは

=最後に使用されたステーク合計/発行時点からのステーク合計

暗号資産トランザクション(取引)を行った場合、移動した時間と資産の量がブロックチェーン上に記録されます。そこで現在の時点と最後に資産が移動した時点の差(つまり、保有期間)を計算し、それに移動した金額をかけたものを「ステーク」と呼ぶことにします。ステークは保有期間が長いほど、また金額が大きいほど大きくなっていきます。

Livelinessとは、最後に使用されたトランザクションで計算したステークを合計したものを、発行時点のトランザクションで計算したステークを合計したもので割った比率と定義されます。この指標はチェーンの活発さを測る指標となっていて、ブロックチェーン上での取引が活発になるほど1に近づき、逆に取引が少なくなるほど0に近づいていきます。

このような特徴からLivelinessは大口長期ホルダーの動向を考察する指標として注目されています。大口長期ホルダーがトランザクションを行った場合、Livelinessが増加します。逆に大口長期ホルダーが蓄積するにつれて、Livelinessが減少すると考えられます。

下の図はBTC・ETHのLivelinessと価格を表示したものです。BTCのLivelinessを見ると、2021年後半から現在にかけて下降トレンドが続いており、価格の下落とともに現物取引も落ち着いていることが見受けられます。一方、ETHの場合には2021年前半に急増してからはほとんど横ばいとなっており、分散型金融(DeFi)を中心に取引が継続していることが推測されます。これらの違いはBTCとETHの暗号資産としての性質の差も影響していると思われます。

※ここで紹介するオンチェーン指標は参考指標にすぎず、資産の売買を推奨するものではありません。投資判断に活用する場合にはご自身の判断でお願いいたします。

関連コンテンツ

Web3ニュースレター

毎週月曜日の17:00にWeb3や暗号資産、ブロックチェーンに関するニュース解説や市況、指標解説、資金調達情報などをメールでお送りしています。

毎週月曜日:Web3ニュースレター

ビットコイン相場展望

毎週金曜日に、今週のビットコイン相場のふり返りと、来週の相場展望・価格予想をお届けしています。

毎週金曜日:ビットコイン相場展望

MCBクリプト格付け

マネックスクリプトバンク独自のクリプト格付けに関するアップデートを不定期にお届けしています。

・ MCBクリプト格付け

暗号資産・クリプト指標の一覧に戻る

暗号資産・クリプト指標の一覧

Comments are closed.