暗号資産・クリプト指標:Coinbaseプレミアム指数とは

Coinbaseプレミアム指数とは

Coinbase Premium Index(以下CPIと略す)は、CoinbaseのBTCUSDペアとBinanceのBTCUSDTペアの価格差と定義されます。

Coinbaseは、Coinbase Proという機関投資家向けの暗号資産取引プラットフォームを提供しており、取引ボリュームの大半をInstitutional層の投資家が占めています。一方、Binanceは主には個人投資家によって使われる世界最大の暗号資産取引所として存在しています。

2020年の暗号資産の強気相場では米国の機関投資家による市場参入をきっかけにCoinbaseのBTCUSDペアがBinanceのBTCUSDTペアに対してプレミアムが発生する事態が発生しました。それによりCPIはこれらの価格差から機関投資家層の暗号資産市場への関心度合いを探る指標として注目されるようになりました。

CPIが高くなっている場合、CoinbaseのクジラがBTCを蓄積している可能性があり、これはアメリカの機関投資家層がBTCに対して関心を強めていると考えられます。逆にCPIが低くなっていると、CoinbaseのクジラはBTCの売却に動いている可能性があり、これはアメリカの機関投資家層がBTCに対して興味を失っていることを表しています。

以下の図は、BTC価格とCPIを表示したものです。2020年10月から2022年4月までの期間、CPIは正の値となっていることから、プレミアムが常に発生したことを示しています。先ほど説明したように、アメリカの機関投資家層がBTCの価格上昇に貢献したことを示唆しています。一方、2022年の5月/11月に起きたTerra事件/FTX事件の時期には、CPIが負の値となり、大口の売りが大きかったことを示しています。2023年に入ってからは一部で機関投資家層によるBTCへの関心が戻りつつありますが、直近にかけては米国情勢の不透明感もあって再びそれが弱まっている様子がわかります。

※ここで紹介するオンチェーン指標は参考指標にすぎず、資産の売買を推奨するものではありません。投資判断に活用する場合にはご自身の判断でお願いいたします。

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