Options Open Interest by Strike Priceとは
Options Open Interest by Strike Price(以下、OSP)は、コールオプションとプットオプションの権利行使価格別建玉の合計を意味します。
補足ですが、コールオプションとは特定価格で買う権利を指し、買いの場合には相場が権利行使価格よりも上回るほど利益が出ます。逆にプットオプションとは特定価格で売る権利を指し、買いの場合には相場が権利行使価格よりも下回るほど利益が出ます。
この指標を見ることで、どの価格レベルにおいて市場参加者が売り買いのポジションを保有しているのか、どの価格水準において注目が集まっているのかを把握することができます。OSPが急増する場合、市場参加者がその価格水準での相場の変動を予測している可能性があります。
上図はDeribitのビットコインのOSPです。これを見るとコールオプションの権利行使価格が30500ドルのところに集中しているのが分かります。これは市場参加者がビットコインの価格が30500ドルを超えるかどうかに注目していて、上回ると予想する人が多いことを意味しています。逆にプットオプションでは権利行使価格が30000ドルのところに集まっていて、その水準を下回ると予想している人が多いことを意味しています。
執筆時点、ビットコインの価格は30000ドル前後の攻防が続いています。
※ここで紹介するオンチェーン指標は参考指標にすぎず、資産の売買を推奨するものではありません。投資判断に活用する場合にはご自身の判断でお願いいたします。
関連コンテンツ
Web3ニュースレター
毎週月曜日の17:00にWeb3や暗号資産、ブロックチェーンに関するニュース解説や市況、指標解説、資金調達情報などをメールでお送りしています。
・ 毎週月曜日:Web3ニュースレター
ビットコイン相場展望
毎週金曜日に、今週のビットコイン相場のふり返りと、来週の相場展望・価格予想をお届けしています。
・ 毎週金曜日:ビットコイン相場展望
MCBクリプト格付け
マネックスクリプトバンク独自のクリプト格付けに関するアップデートを不定期にお届けしています。
・ MCBクリプト格付け
暗号資産・クリプト指標の一覧に戻る
暗号資産・クリプト指標の一覧