Mempool Transaction Count(MTC)とは
Mempool Transaction Count(MTC)とは、mempoolで待機している未承認トランザクションの総数を指します。
ブロックチェーンを管理するノードはまだブロックに追加されていない未承認トランザクションを「mempool(メモリープール)」という一時的な保管領域に保存しています。このメモリープールに保存されている未承認トランザクションは、マイナーやバリデータによってブロックに順番に追加されます。しかし、取引数が増えると取引処理が追いつかず、未承認トランザクションがメモリープールに溜まっていきます。
つまり、MTCはブロックチェーンの混雑状況を表します。MTCは取引需要が高まるタイミングで上昇する傾向があり、その際には手数料高騰や送金遅延が起こりやすくなります。
これまでのビットコイン価格とMTCのチャートを見ると、2022年5月のテラショックや同年11月のFTXショックによって売りが強まったタイミングで、MTCが大きく上昇しています。また、2023年2月にビットコインNFTへ注目が集まった時や、同年3月のシリコンバレー銀行破綻後に逃避的な買いが強まった時も、MTCは強く反応しています。
このようにMTCは市場の過熱具合や偏りを測る参考指標としても活用できます。
※ここで紹介するオンチェーン指標は参考指標にすぎず、資産の売買を推奨するものではありません。投資判断に活用する場合にはご自身の判断でお願いいたします。
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